公開日|最終更新日|データ時点
2025/10/19|2025/10/19|株価・指標は米国市場10/18(UTC)終値ベース(ADR: NVO)
僕の投資対象おすすめ度
✅ 十段階評価:★★★★★★★☆☆☆(7/10)
糖尿病・肥満治療のGLP-1分野で世界トップ級(Ozempic®/Wegovy®)。一方、米国薬価・政策リスクと**競争激化(Eli Lilly)**でボラは上昇中。成長+ディフェンシブ収益のバランスが魅力。
株価の現況
- 株価:$54.37(ADR・NVO)
- 直近、米政権の薬価引き下げ発言や**構造改革(人員削減)**で株価が揺れる局面。 Reuters+1
📈 この銘柄は以下の証券会社で購入できます:
🧠 ノボ ノルディスクをおすすめする理由
- 主力製品:GLP-1のOzempic®/Wegovy®が引き続き牽引。H1 2025 売上は**DKK 154.9bn(前年比+16%)**と堅調。 Novo Nordisk
- 成長見通し(会社方針):2025年通期ガイダンスは売上+8〜14%(CER)/営業利益+10〜16%(CER)。保守化しつつも増益想定。 SEC
- 配当:2025年中間配当 DKK 3.75/株(前年同時期+約7%)。ADRは年2回の配当取りが基本。 Novo Nordisk+1
- 収益性:営業利益率 44〜49%台と超高水準の体質。 CompaniesMarketCap+1
- パイプライン拡張:希少疾患領域の大型提携などで間口を拡大中。 Reuters

「ノボ ノルディスクADRの配当・税金はこうなるよ!」
① まず何が起きてる?(着金までの流れ)
ノボ ノルディスクはデンマーク企業。だから配当は、デンマークで先に源泉徴収されてから、あなたの口座に入ってくるの。
- デンマークの法定源泉は27%だけど、条約や預託機関の調整(クイックリファンド等)で最終的に15%程度へ収れんするのが一般的。
- つまり「もう引かれてる?」→ **はい。着金時には“現地分が引かれた後”**の金額になってるよ。
- ADR(米国預託証券)だけど米国の源泉税は基本かからない(※ADR手数料がごく小さく入ることはある)。
② 日本ではどう課税される?(二重課税の調整)
日本では配当に20.315%(所得税+復興+住民税)が原則。
でも、同じ配当にデンマークで課税済みだから、その重なりを**「外国税額控除」**で調整できるの。
- 確定申告で外税控除を使うと、トータル負担は日本の標準税率に近づくイメージ(※上限計算があるので完全一致ではないことも)。
- 住民税側の外税控除や課税方式の選択で、実効税率は人によって少し差が出る点は覚えておいてね。
③ NISAだとどうなる?
- 日本の課税は非課税になるけど、デンマーク側の源泉はそのまま。
- だから外税控除は使えない(日本で税金がかかっていないので、相殺できる税額がない)。
- NISAで“完全無税”ではなく、現地分(≈15%)は残るのがミソだよ。
④ かんたん数値イメージ(概算)
たとえば配当$1.00、為替**150円/$**だと、
- 配当総額:150円
- デンマーク源泉:15% → 約22.5円(条約後想定)
- 着金ベース:127.5円(ここから日本の課税を考える)
この後、日本側で約20.315%相当の課税がかかるけど、確定申告で外税控除を使えば二重課税分が調整され、最終負担は日本の基準に近づく(上限等により差は出るよ)。
※上の数字は仕組み理解用の概算。実際は証券会社の計算・適用方式、あなたの所得状況、住民税の扱いで前後するので、年間取引報告書の“外国源泉税”欄と**支払通知(配当計算書)**を必ずチェックしてね。
⑤ ADRの利点(ノボを米ドルで持てる便利さ)
- 日本の証券口座だけで完結(海外口座を別に作らなくてOK)。
- 米ドル建てで流動性○:情報量・板が厚く売買しやすい。
- 配当・書類も日本のブローカー経由で整理され、実務が簡単。
- 企業本国の個別口座開設や直接還付の手続き負担をかなり省ける。
⑥ 注意ポイント(念のため)
- ADR手数料が微少額かかることがある(預託銀行のコスト)。
- 条約軽減(27→15%)が着金時点で効いていない場合は、**還付手続き(SKAT)**が必要になることも。
- 為替リスクは米ドル:配当も株価も円換算の影響を受ける。
- 外税控除は上限計算があるので、「現地15%がまるごと戻る」とは限らない点に注意。
ひとことで言うと…
「現地(デンマーク)で先に引かれて着金 → 日本では外税控除で二重課税を調整。
ADRだから日本口座だけで米ドル取引できて実務がラク、これが強みだよ。」
🔁 類似銘柄との比較視点(海外・大型バイオ/製薬) *配当は概算目安
| 銘柄 | 特徴 | 配当利回り | コメント |
|---|---|---|---|
| イーライ・リリー | Mounjaro/Zepboundで肥満市場を猛追 | 約0.7% | 成長最速級、評価は割高になりやすい。 |
| アストラゼネカ | オンコ/循環器/希少疾患など広い柱 | 約2.0% | 事業多角で循環安定、配当は年2回中心。 |
| ロシュ(ホールディング) | 医薬×診断の両輪 | 約3.1% | キャッシュ創出力は健在、成長ドライバ探索中。 |
| ノボ ノルディスク | GLP-1の覇者(糖尿病/肥満) | 約2%前後 | 高利益体質。薬価・競争の政策感応度は高い。 |
📈 財務・株価データ(2025/10/19時点)
- 株価:$54.37(ADR)
- 予想/TTM PER:約15倍(TTM 14.6〜15.7のレンジ確認) GuruFocus+1
- TTM EPS(概算):$3.7前後(算出ベース) GuruFocus
- PBR:約9.3倍(BPS ≒ $5.85) GuruFocus
- 配当頻度:半期(ADRも年2回)/TTM利回り ≒2.0% Investing.com+1
- 営業利益率(TTM):約44% CompaniesMarketCap
📈 節税しながら将来に備えるなら、iDeCoやひふみ投信などの積立投資が王道です。
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投資信託で資産形成 ひふみ投信
📊 財務指標(%)
| 指標 | 直近値 | ひとこと |
|---|---|---|
| ROE | 約70%(2024) | 超高ROEは高収益×自己資本圧縮の表れ。持続には成長+投資配分の妙。 Wisesheets |
| ROA | 参考:営業利益率 44% | 収益性はトップクラス。総資産回転は製薬平均並み。 CompaniesMarketCap |
| 営業/経常マージン | 営業 44〜49%台 | 研究開発投資を吸収できる厚いマージン。 GuruFocus |
| 自己資本比率 | Equity比率≈28–31%(参考) | 配当計上の期ズレに注意。D/E≈0.59。財務は良好。 Novo Nordisk+1 |
| 配当性向 | 概ね35〜46%レンジ | 成長投資と増配の両立を志向。 Investing.com+1 |
注:ROAは国際比較の歪みが大きいため、収益性は営業利益率で代表させています。
⚠️ 投資リスクにも触れておこう
- 政策・薬価リスク:米国の価格引下げ示唆で短期ボラ拡大。価格交渉・保険償還動向を注視。 Reuters
- 競争激化:Eli Lillyの製品群・**経口GLP-1(orforglipron)**で競争環境は一段と厳しく。 Reuters+1
- 需給・供給制約:市場拡大と並走する供給強化がカギ(設備・委託網の増強が前提)。 Novo Nordisk
- 組織再編:構造改革に伴う一時費用・オペレーション効率化の移行期ブレ。 drugdiscoverytrends.com
💡 僕の投資スタンス
- NISA成長投資枠で「成長の果実+適度なインカム」狙いの中量保有。
- PER15倍前後は、GLP-1の超過成長が続くなら妥当〜やや割安にも見える水準。 GuruFocus
- 薬価・政策ヘッドラインで押した局面を分割エントリー。
- 競争動向(Lillyの新薬/経口)とガイダンス修正をトリガーに機動的に見直し。
🧾 まとめ
ノボ ノルディスクは、GLP-1の第一人者として高収益体質と拡張する需要を武器に成長継続を狙う一方、薬価政策と競争加速という二大リスクを抱える銘柄。
「配当を受け取りつつ、政策・競争ニュースで押したら拾う」スタイルがハマる可能性。中長期の分散ポートフォリオにおける“成長×ディフェンシブ”の核の一つとして検討余地は大。
出所・参照(主要)
- 株価・チャート(NVO ADR)
- H1 2025 売上・資料、ガイダンス・会社発表 Novo Nordisk+2Novo Nordisk+2
- 配当(中間配当 2025, ADRの配当頻度/実績) Novo Nordisk+1
- 収益性(営業利益率)・財務健全性の参考 CompaniesMarketCap+1
- 競争・市場動向(Lillyの経口GLP-1) Reuters
- 政策ヘッドライン(薬価引下げ示唆) Reuters
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