含み損39万、減配50%。それでもディアジオを売らない理由と、売れない理由

矛盾しているのはわかっています。それでも書きます。

前回のポートフォリオ全公開記事で、含み損ワースト1位として紹介したディアジオ(DEO)。今回はこの1銘柄を深掘りします。

含み損39万円。さらに2026年2月に配当50%以上カット。ポートフォリオの中で最悪の銘柄です。

それでも売っていません。売らない理由と、売れない理由。両方あります。

この記事でわかること

  • ディアジオの含み損と減配の実態
  • なぜ買ったのか(正直な理由)
  • ADR銘柄の税金で間違っていた話
  • 新NISAで含み損銘柄が「売れない」仕組み
  • それでも売らない理由

まず事実を晒します

保有数80株
取得単価約16,014円(2024年後半に購入)
現在株価約11,705円
含み損-391,920円(-28%)
配当2026年2月に50%以上カット

ポートフォリオの中でワースト1位の銘柄です。

買った時の株価と今の株価

買ったのは2024年後半、ドル換算で約105ドル前後の時期です。

その頃のディアジオは、2024年9月に142ドルの高値をつけた後、じわじわ下がっていくタイミングでした。「下がってきた、そろそろ仕込み時かも」と思って買いました。

現在の株価は73ドル前後。円換算で約11,700円です。

買った時から約30%下落しています。円換算でも約16,000円から11,700円へ。4,300円以上下がっています。

ちなみにディアジオの全時代最高値は2022年1月の198ドルです。その頃から持っていた人は今や60%以上の含み損を抱えています。僕はまだマシな方ですが、それでも充分きつい。

そもそもなぜ買ったのか

正直に言うと、好きだったからです。

ジョニーウォーカー、タリスカー、ホワイトホース、ギネス、スミノフ。全部ディアジオのブランドです。特に当時はタリスカーに熱くなっていて、「この会社の株を持ちたい」という気持ちが最初にありました。

株式投資って、数字だけで動くわけじゃないです。少なくとも僕はそうで、好きなブランドや会社への親しみが買う動機になることがある。それが良いかどうかは別として、これが正直なところです。

買った理由はこうです。世界中でお酒は飲まれ続ける。人口も増えていく。業績が一時的に悪くても、いずれ回復する。長期で持てる銘柄だと思った。

全部、正しそうな理由でした。

メーコ
メーコ

「好きだから買う」は悪いことじゃないけど、それだけで判断すると危険だよ。高配当株の罠の記事でも書いたけど、「正しそうな理由」と「正しい理由」は違うの。

間違った理解をしていた話

ここは恥ずかしい話をします。

ADR銘柄だから、新NISAで買えば税金がかからないと思っていました。

これは間違いです。

新NISAで買うと日本の税金(約20%)はゼロになります。でも現地、つまりイギリス側で源泉徴収される分はNISAでも取り戻せません。ADR銘柄は「現地課税が残る」という落とし穴があります。

ADR銘柄をNISAで買う前に確認すべきこと

ADR銘柄は国によって現地課税の扱いが異なります。イギリスは現地課税がかかるケースがあるため、購入前に証券会社に確認することをおすすめします。同じ勘違いをしている方、結構いると思います。

当時AIとも相談しながら買いましたが、株価は予想通りには動きませんでした。AIも万能じゃないです。最終判断は自分でやるしかない。

新NISAで買った株が含み損になると、売れない

ここが一番重要な話です。

特定口座で株を持っていると、含み損が出たときに「損出し」ができます。損失を確定させることで、他の利益と相殺して税金を減らせる。つまり損切りにも意味が生まれます。

でも新NISAでは損出しができません。

メーコ
メーコ

つまりこういうこと。NISAで含み損の銘柄を売っても、その損失は何の役にも立たない。ただ損が確定するだけ。特定口座なら「損出し」で税金調整できるけど、NISAにはその仕組みがないの。

さらに新NISAには年間投資枠があります。一度使った枠は翌年まで戻ってきません。売って枠を無駄にするくらいなら、回復を待った方がいいという判断になります。

もしこれが特定口座だったら、正直売っていたと思います。損出しで税金の調整もできるし、枠の概念もない。でもNISAだから売れない。これが最大の理由です。

含み損39万円を抱えながら、損を確定させることもできない。これが新NISAの落とし穴です。NISAは非課税というメリットがある反面、こういう縛りがあることを買う前に理解しておく必要があります。

新NISAの「売れない問題」まとめ

① 損失を他の利益と相殺できない(損益通算不可)
② 売ると使った投資枠が翌年まで戻らない
③ 結果、含み損銘柄を「塩漬け」にせざるを得ない

※NISAで買う銘柄は、特定口座以上に慎重に選ぶ必要があります。

それでも売らないもう一つの理由

NISAだから売れない、というのが制度的な理由です。

でもそれとは別に、好きな銘柄だからという理由もあります。

ジョニーウォーカーもギネスもタリスカーも、世界中で飲まれ続けているブランドです。一時的な業績悪化で消えるとは思っていない。

新しいCEOがコスト削減と資産売却を進めていて、バランスシートを立て直そうとしている。長い目で見れば、回復する可能性はあると思っています。

ただ正直に言うと、ここ数年での回復は難しいと思っています。それでも持ち続けるのは、矛盾しているのはわかっています。

今後どうするか

まだ決めていないです。

配当が減っても、まだ配当は出ています。CEOの新戦略が軌道に乗るかどうかを、しばらく観察しながら持ち続けるつもりです。

数年後に答え合わせをします。

まとめ:きれいな話だけが投資じゃない

これが投資のリアルです。きれいな話だけじゃない。

こういう銘柄が、必ずポートフォリオに一個は混ざる。8割9割勝っていても、必ずうんこな判断が混ざります。僕がそうです。

大事なのは、その失敗を隠さずに記録して、次の判断に活かすことだと思っています。

このディアジオがどうなるか、このブログで追い続けていきます。

※本記事は個人の投資体験・記録であり、特定の銘柄や投資手法を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。記事中の数値は執筆時点の概算であり、正確性を保証するものではありません。また、税務に関する記述は個人の理解に基づくものであり、正確な税務判断は税理士等の専門家にご確認ください。

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