37歳で株を始めて、3年で資産を70万円から1,700万円まで増やしました。
勝率は8割〜9割。でも、必ず「うんこな判断」が混ざります。
特に高配当株。利回りが高いというだけで飛びついて、見事に罠にハマったことがあります。一方で、同じ高利回りの銘柄を「わかった上で」買って、今も配当を受け取り続けているケースもあります。
同じ「高配当株を買う」という行動なのに、結果がまったく違う。
この記事では、僕が実際にやらかした失敗3銘柄と、利回り10%超でもあえて買った成功例を並べて、高配当株の罠の見分け方を体験ベースでまとめます。
この記事でわかること
- 高配当株が「罠」になる仕組み
- 僕が実際にハマった失敗銘柄3つ
- 利回り10%超でも”わかって”買った成功例
- CEO交代と減配の意外な関係
- 高配当株を買う前のチェックリスト5項目
高配当株の「罠」とは?利回りが高い=お得ではない理由
高配当株の罠とは、一見お得に見える高い利回りが、実は危険信号であるケースのことです。
利回りが高くなる理由は、基本的にひとつ。株価が下がっているからです。
配当金の額が同じでも、株価が下がれば利回りの数字は上がります。つまり、利回りが異常に高い銘柄は、市場が「この会社、やばいかもしれない」と判断して株を売っている状態なんです。
「歴史的に見ても高水準の利回り」という情報は、お得のサインではなく、警戒のサインである可能性があります。

利回りが高い=バーゲンセール!って思いがちだけど、実は「みんなが売って逃げてる最中」ってこともあるの。利回りの数字だけで判断するのは危険だよ。
【失敗談】僕がハマった高配当の罠銘柄3つ
まず、僕がやらかした話から正直に書きます。
ゼネラル・ミルズとディアジオ ── 「戻るはず」で買った結果
買った理由はこうです。
業績は悪い。でも原材料費や物価が落ち着けば戻るはず。食品加工会社だからディフェンシブ銘柄。歴史が深くて大規模な会社。利回りも歴史的に高水準。だから今が仕込み時だと思った。
全部、正しそうに聞こえる理由です。
買ったら、もっと下がっていきました。
しかも比較的最近の話です。投資を始めて3年くらい経っているのに、まだこんな失敗をしている。「投資ってそういうもんだよ」と言いたい気持ちもあるけど、正直に言えば「お前が悪い」です。
ウォルグリーン ── さらに酷い、典型的な罠銘柄
ウォルグリーンはもっと酷かったです。
買ったら、さらに底がありました。最終的に他の会社に吸収されてしまった。歴史的に長い企業だったけど、そんなことは関係なかった。
高利回り+歴史ある大企業+ディフェンシブ。この3つが揃っていても、罠は罠です。
失敗から見えた「高配当株の罠」の共通点
3つの失敗に共通していたのは、「戻るはず」という根拠の薄い期待で買っていたことです。
利回りの高さに目がいって、「なぜ株価がこんなに下がっているのか」を直視しなかった。ディフェンシブ銘柄だから大丈夫、大企業だから大丈夫、歴史があるから大丈夫。こういう「免罪符」で思考停止していました。
頭ではわかっていました。高利回りにはリスクがあることくらい。でも、やっちゃった。それが現実です。
【成功例】利回り10%超のWPPを”わかって”買った話
ここからが本題です。
失敗ばかりじゃなくて、同じ高利回りでも「考えた上で買って、今も保有している」ケースがあります。
WPP(英国の広告大手)── 利回り10〜12%で買った理由
WPPを買ったとき、利回りは10〜12%ありました。どう見ても高すぎる水準です。
でも、これはわかって買いました。
理由はこうです。
WPPはCEOが交代するタイミングでした。そして、CEOが交代するときは減配されやすいという経験則を僕は知っていました。
新しいCEOは、前任者のせいにして一気に膿を出したがるものです。就任直後に減配や特別損失を出すことが多い。そして利回り10%超は、市場が「減配が来るぞ」と織り込んでいるサインです。
だから僕はこう考えました。
「減配は来る。でも、減配後の利回りが4%以上なら許容範囲。広告業界は変革期だけど、WPPはその変革を乗り越えていける会社だと期待できる」
結果:減配されたけど、想定の範囲内
予想どおり、減配されました。
でも減配後の利回りは約7%。想定の範囲内です。
今は30万円の投資に対して約2万円の含み損がありますが、配当を受け取りながら保有を続けています。

ポイントは「減配が来る前提で、減配後のシナリオまで計算してから買った」ってところだよ。利回り10%を「お得!」と思って飛びつくのと、「これは減配前の数字」と理解して買うのでは、まったく意味が違うの。
CEO交代と減配の関係 ── 知っておくと見え方が変わる
これは覚えておいて損はないと思います。
CEOが交代するタイミングでは、新CEOが「前任時代の問題」を一掃しようとすることが多い。具体的には、就任直後に減配や資産の評価損を出して、自分の任期中は「V字回復した実績」を作ろうとする傾向があります。
だから、CEO交代が発表された高配当株は「減配が来るかもしれない」と一歩引いて見るクセをつけておくといい。
そして、もしそれでも買うなら、減配後の利回りを計算してから判断する。これが失敗と成功の分かれ目でした。
「わかってるのにやっちゃう」と「わかって買う」の決定的な違い
整理すると、こういうことです。
❌ わかってるのにやっちゃう
ゼネラル・ミルズ、ディアジオ、ウォルグリーン
- 「戻るはず」という根拠の薄い期待で買った
- 高利回りに目がいって、リスクを直視しなかった
- ディフェンシブ・大企業・歴史があるという「免罪符」で思考停止
✅ わかって買う
WPP
- 「減配が来る」という前提で買った
- 減配後のシナリオまで計算して、それでも許容できると判断した
- 市場が何を織り込んでいるかを自分で考えた
同じ「高配当株を買う」という行動でも、自分が何を理解して買っているかで結果はまったく違います。
高配当株は罠でもあり、チャンスでもある。その違いは、市場が何を織り込んでいるかを自分で考えられているかどうかだと、僕は思っています。
スリーエム(MMM)が教えてくれた最後の教訓
もうひとつ、大事な話があります。
スリーエム(MMM)。連続増配株として長年信頼されていた銘柄ですが、減配しました。
このとき僕が思ったのは、「例外はない」ということです。
どんなに歴史が深くても、どんなに大企業でも、減配はありえる。
だからこれ以降、歴史的な優良企業も含めて、全部リスクとして見ていくことにしました。
信頼はするけど、盲目的には信じない。
これが今の僕のスタンスです。
僕なりの高配当株チェックリスト【罠を避ける5つの基準】
今のところ、僕はこういう基準で高配当株と向き合っています。
✔ 利回り7〜8%超は、まず「なぜこんなに高いのか」を疑う
高利回りには必ず理由がある。それが一時的なものか構造的なものかを確認する。
✔ CEO交代のタイミングは、減配サインとして見る
新CEOは前任の膿を出したがる。就任直後の減配は珍しくない。
✔ 減配後のシナリオを先に計算してから買う
「減配されても利回り○%なら許容できる」という基準を持っておく。
✔ 「戻るはず」は、根拠を言語化できないなら買わない
「なんとなく戻りそう」は投資判断ではない。
✔ ディフェンシブ・大企業・歴史が深い、は免罪符じゃない
スリーエムですら減配した。過信は禁物。
完璧にできているわけではないです。今でもやっちゃうことはある。
でも、一回やっちゃった失敗は、次の判断を少しだけ変えてくれます。それだけのことです。
まとめ:高配当株の罠は「考えたかどうか」で決まる
高配当株は、利回りの数字だけを見て買うと罠になりやすい。でも、市場が何を織り込んでいるかを理解した上で買えば、チャンスにもなる。
僕が学んだのは、結局こういうことです。
利回りが高い理由を、自分の言葉で説明できるか。最悪のシナリオを計算した上で、それでも持てるか。「大企業だから」「歴史があるから」で思考停止していないか。
これから先も失敗はすると思います。でも同じ失敗はしたくないので、こうやって記録に残しています。
※本記事は個人の投資体験・記録であり、特定の銘柄や投資手法を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。記事中の数値は執筆時点の概算であり、正確性を保証するものではありません。
